Y Combinatorによって支援されたPearAIという名前のスタートアップが、XポストのスレッドとYouTubeビデオで土曜日にローンチし、直ちに論争を巻き起こしました。そしてその一部はYCにも波及しています。

PearAIはAIコーディングエディタを提供しています。スタートアップの創設者であるDuke Panは、Apacheオープンソースライセンスのもとでカバーされていた別のAIエディタであるContinueの複製であることを公言しています。しかし、PearAIは大きな誤りを犯しました：PearAIは元々ChatGPTによって書かれた自作のクローズドライセンスである"Pear Enterprise License"を使用していました。

このようなライセンスの変更はオープンソースの世界では大きな問題です。ソフトウェアライセンスの違反には法的な問題があるだけでなく、コミュニティの構築、共有、貢献に関するオープンソースの目的全体を台無しにします。月曜日に謝罪の投稿をしたPearAIのPanは、プロジェクトが現在、元のプロジェクトと同じApacheオープンソースライセンスのもとにリリースされていると述べました。

ローンチスレッドは日曜日までに数千件のコメントでバイラルとなりました。中には祝福のコメントもありますが、ライセンスについてや、PearAIが新しい機能を追加したフォークではなく、新しい名前のレプリカであるという事実を厳しく指摘するコメントもありました。Panは謝罪の中でそのようなことを認めています。

Panのローンチスレッドで多くの怒りのコメントが寄せられ、Xはそのスレッドにコミュニティノートを掲載しました。「Pearは、オープンソースのAIコードエディタであるContinue.devのフォークである。PearAIは、Continue.devのコードを使用し、すべての"Continue"の言及を"PearAI"に置換して、この製品を独自に構築したと信じ込ませる」と記されています。

このノートも正確ではありませんでした。PearAIはその一部の資料で、プロジェクトがContinueの複製（フォークとも呼ばれる）であり、Continueが使用していた元のプロジェクトであるVSCodeでもあると述べていました。その後、Xはそのノートを削除しました。

Panは、その情報を見つけるのがどれだけ難しかったかについても謝罪しました。彼は、「他者の作品を盗用して自分たちのものとして取り上げているように見える」ことを公言し、自分と共同設立者のNang Angが「決定的に失敗したことの1つは、これについて十分に明確でなかったこと」だと述べました。

日曜日に、Continueは「私たちの周りに形成されたエコシステムを見るのはとても素晴らしいことだ」と微妙な脅しを投稿しました。「しかし、オープンソースは当たり前としてはいけない—それは信頼と貢献、ライセンス、知的財産を尊重する運動に基づいています」と述べています。

Y CombinatorのCEOであるGarry Tanも関与しました。彼は複数のツイートでPearAIを擁護しました。「新しいプロジェクトを引きずる理由が理解できない。それはまさにオープンソースのApacheライセンスであり、それがオープンソースが素晴らしい理由なのだ」という内容のツイートもありました。皮肉なことに、その騒動の後にApacheライセンスに変更されたことを人々が指摘するという展開でした。

このプロジェクトが批判を浴びる他の理由もありました。Panは、「ちょうどCoinbaseで27万ドルの仕事を辞めた」と自慢しましたが、これはスタートアップが得ることのできるオリジナリティとは程遠いアイデアでした。Continueに加えて、別の大きな競合相手はCursorです。

その上、YCはすでにAIコードエディタのVoidとMeltyの2つを資金提供していました。人々が素早く指摘したように、これに対してTanはXに対して、「選択肢が多いことは良いことだし、人々が構築することが良い。気に入らなければ使わないで」と述べました。

他の人々は、YCがPearAIをコーホートに選択したことを全面的に批判しました。ブロガーのSven Schniedersは、PearAIは「ただの別のYC支持企業であるコードベースのコピーにすぎない企業を受け入れたことによる"YCの衰退"の例」と述べました。

Hacker Newsでは、YC所有のプログラマー向けサイトであるコメント者が、「この騒動はこの特定の創業者というよりもYC自体について多くを語っている（最近はこのタイプの創業者がたくさんいる）」と述べました。別のコメント者は、「VCが、ライセンス/法的問題などの監査/検証を一切せずにプロジェクトにお金を投げるのが典型的なのか？」と問いました。

YCの2つのコーホートから4つへの倍増計画は、この感覚やリスクを和らげる可能性は低いでしょう。

この騒動は、VC全員がAIスタートアップを資金提供したがっていることだけでなく、YCがその中でもこの特定のタイプを好んでいることを示していると言えるでしょう。

Tanに直ちにコメントを求めることはできませんでした。PearAIから追加のコメントはありませんでした。